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カプセル内視鏡検査

カプセル内視鏡とは31.5×11.6㎜のカプセル型の小型カメラ検査です。カプセル内には、LEDフラッシュライト、両端2個の小型のCCDカメラ、無線装置が内臓されており、水分と共に飲んでこのカプセルが小腸・大腸を通過しながら写真を毎秒最高35枚のスピードで大腸の腸管内を撮影して、腹部に装着した記録装置に無線で画像を送ります。大腸から排出され後に、専用のコンピュータで画像を医師が解析し診断します。飲んだカプセルは、使い捨てなので、排便とともに体外へ排出されます。

これまでの肛門からスコープを挿入する大腸内視鏡検査は、個人差もありますが、「怖い」「痛い」「苦しい」、また特に女性では、「恥ずかしい」といったイメージがあり、検査を敬遠されている方が多かったのも事実です。カプセル内視鏡検査は、麻酔も必要なく、放射線被爆もありません。精神的・身体的に負担の少ない検査といえます。

大腸カプセル内視鏡検査の最も大切な目的は大腸がんの拾い上げ診断です。大腸がん検診で要精密検査(便潜血陽性)と通知を受けた方、あるいは血便や便秘で大腸を調べる必要があると言われた方などが対象となります。ただし、すべての患者さまが保険適応(約3万円)で検査を受けられるわけではなく、①一度通常の大腸内視鏡検査を行ったけれども腸管ゆ着などにより最深部(盲腸)までスコープが挿入できず、大腸全体を観察できなかった方 ②腹部の手術歴があるなどスコープの挿入が困難と判断された方などが対象です。

カプセル大腸内視鏡をご希望の方は、当クリニックでご相談ください。

投稿日:2017年10月27日 更新日: 執筆者: